視覚障がい者のための

「フェムケア勉強会」

 
「とにかく漏れが心配、万が一漏れていても自分で気付くことができない。」 
SDGsという世界的目標の達成が掲げられ、障害者も外に出て活躍してほしいという社会的風潮になりましたが、まだまだ社会の仕組みは整っていません。
障害が社会参画の妨げにならないよう行政・企業・教育機関など、社会全体で取り組む必要があります。

物やサービスがありふれたこの時代、お店に行けば選びきれないほどの生理用品が並んでいるのに、目が見えない見えにくいブラインドガール達にとっては、そのほとんどが無いものになっています。

「説明文が読めない、袋に入っていて触っても違いがわからない」など。

こんな可愛いデザインあったんだ!
お店の人に尋ねても、商品のラインナップまでは丁寧に教えてくれません。
いつも同じものを選んでしまいがち。

ですが、女性にとって生理や妊娠は死活問題です。

「とにかく漏れが心配、万が一漏れていても自分で気付くことができない。」、「会社で椅子を汚して怒られた」など、お仕事中、安心していられる商品ないかしら?

憂鬱な生理の日を快適にして、仕事のパフォーマンスを上げたい!

 

今回はフェムケア商品を扱う企業様もゲストでお越しいただき、詳しくお伝えいたしました。

いままではパッケージや説明書が読めず、使い方がわからなかったものも、

「こんな便利なものあったんだ!もっと早く知りたかった」と思える商品を実際に触って体験いただけます。

※お写真はカフカ株式会社様
特殊素材で経血を通さない高性能インナーショーツAngeliteをご紹介いただきました。

フェムケア用品勉強会の様子

各新聞に取り上げられています

参加者の感想

フェムケア勉強会は貴重なお話をたくさん聞くことができました。

初めて知った商品もたくさんあって、とても充実した内容でした。

家族や友達、ヘルパーさんに情報をもらったりもしますが、いつも決まった物を購入して使用することが現状です。

実際に、商品を手に取って触って確かめる機会がなく実際にその商品が使えるものなのか、そうでないのかすら判断することができない状況です。

なのでどんな商品があるか、その商品が自分にとって使いやすいものなのか、それが一気に叶えることができてよかったです。

ありがとうございました。


生理の失敗にすぐ気がつかず、汚れた下着を泣きながら洗ったことは、一度や2度ではありませんでした。
失敗が怖くて、生理の最中、人と会うことが億劫でした。


 ずっと、整理用品の情報や妊娠についてちゃんと知りたいと思っていたところ、今回のフェムケア講座の情報をしり、すぐさま申し込みをしました。

私は愛媛県に住んでいますが、そんなことは関係ありません。

すぐさま飛行機のチケットを取り、宿も手配して、東京で開催されるフェムケア講座に参加する体制を整えました。

それくらい、今回のような講座をずっと必要としていました。

ほんっっっっっっっとうに行けてよかったです。

参加してみて、いままで知らなかった生理用品について、実際に触れて使い方を学ぶことができました。

薬局に行けば、さまざまな生理用品が売られていますが、見えない私たちにはその情報が分かりません。

給水ショーツを知って、これがあれば生理の失敗ももっと減らせるのではないかと、気持ちが楽になりました。


 フェムケア講座の後、タンポンを買ってみました。
ですが、説明書の文章だけでは使い方が分からず、なかなか挿入することができずにいます。

「白いぎざぎざのところまで挿入してください」と書かれていましたが、全盲の私には、どこが白いぎざぎざなのかが分からないのです。


今後は、見えない私たちにも届きやすいよう、インターネットなどでさまざまな商品の使い方を発信してもらえたら嬉しいです。

目が見えない人たちもフェムケアグッズの情報を自分の力で仕入れて、生活に取り入れられる世の中になっていくことを願っています。

フェムケアをもっと短に感じたくて、生理のいろんな悩みを解決するために情報を知りたくて勉強会に参加させていただきました。

説明していただく前にテーブルのフェムケア用品を触っただけで商品の多さにワクワクしました。

今まで同じものしか使ったことがなかったため触れたことがないものがたくさんでした。

印象に残ったものはいくつもありましたが特に見た目重視の可愛い柄のナプキン、給水ショーツが気になりました。

いつもは店員さんに欲しいものを伝えますがそれがなかった場合、商品を知らないと他の選択肢に困っていました。

見た目重視のナプキンだったら抵抗なく持ち歩けます。

初めて触るものも使い方を丁寧に教えていただけたことで選ぶ時の選択肢が増え、イメージもできました。

使う使わないは自分で決めるとしても、知っているかいないかで考えもかなり違うと感じます。

このような機会はとても貴重で素晴らしい物だと思います。

お店に行っても箱を開けていただくことは難しいため、触らせていただけたことに感謝しています。

調べるのにも限界はあるので、これからもこのような勉強会は定期的に開催していただきたいです。

これで見える方とも商品について話せそうです。

ありがとうございました。


フェムケア勉強会感想

・常に同じ商品を使うことしかできなかったので、いろんな種類のものをパッケージから取り出しそのものを直に触れられたのはうれしかったです。またかわいい柄のものがあったり、特に経血カップ(?)は初めて見たので驚きました。いろんなタイプの商品があるので気兼ねなく買い物ができたらなぁと思いました。

・スカートやズボンにもれた経血や、就寝中についてしまったシーツなど、晴眼の女性にもよくあることだと思いますが、視覚障害者はそれに気づき汚れをみつけ洗うまでが困難。なので最後に紹介していただいたショーツは障害の有無を問わず良い商品だなぁと思いました。

・今回フェムケア勉強会に参加させていただき、みんな同じことで悩んでいるんだなぁと改めて知ることができました。私たち、視覚障害者女子もみんなと同じように気軽に商品を選べ買い物ができるようになれたらいいなぁと思いました。

・是非、視覚障害者に認識できる妊娠検査薬を開発していただきたいです。

以前から職種柄頻繁にトイレに行きづらく、夜の漏れも心配で、自分でネットで調べたり女性の友人に聞いたりして、ショーツ型ナプキンを愛用していました。

ネットでも生理の貧困が話題になる中,月経カップや月経ディスクという聞いたことない製品名に触れ,どんな物かと気になりはすれど,マニアックすぎて聞けないし、買っても使い方が分からないよなと流そうとしていました。

そんな時にこの勉強会のお話をいただき、改めていろいろ知りたいと思い参加しました。

いつもはパッケージの可愛さなど気にせず、というか柄が入っている物があるとも知らずに,その時欲しい大きさや用途に合えばメーカー問わず、枚数の多さなど聞いて買っていました。

今回花柄のパッケージを知って,生理用品もファッショングッズみたいに選べるんだと嬉しくなりました。

興味のあったカップやディスクも実際に見ることができ,大変勉強になりました。
貴重な機会を与えていただきありがとうございました。